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死地を越えよ

22歳くらい

報われてほしい

どうにもならないことが多いなあと思う。報われないことが多いなあと思う。ネガティブな話をしたいわけではなくて、いたって冷静に事実として。

 

友人が大学院に行くことを決めた。消極的選択だった。彼女はついに就職することができなかった。就職できないから大学院に行くなんて、逃げだとか、もっと就活を頑張れよ、選り好みしてるからじゃないのかとか、世間には思われるのだろうか。少なくとも、自分が彼女だったら、被害妄想であれなんであれ、そういううしろめたさを感じるだろうと思う。

 

彼女は100社以上受けた。アパレル、インテリアの販売、銀行、IT、広告、一般職、事務職、販売職、総合職。色々と受けていた。その中で、内定をもらえたのは結局一社だったらしい。その一社は販売職なのだが、基本給が薄給かつ見込み残業制で、いくらなんでもブッラクらしいということで辞退したと言う。

 

もしもこれで、彼女がどうしようもない人間なら、私だって、自己責任の一言で片づけられる。でも、そうではないと思っている。

彼女は教職課程を取っており、学科科目に加えてさらに多くの授業を取っていた。みんなが帰った後も、5限、6限と学校にいた。もしも学校の滞在時間を計ることができたら、私よりずっと学校にいたんじゃないかと思う。(※教育実習で教員は向いてないと思い、民間企業に就職することを決めた。)

アルバイトは塾講師で、4年間ずっと続けた。弱音を吐きながらずっと続けていた。私は耐えきれず2年半で辞めてしまったのに。

このことから、決して彼女が不真面目で、どの企業からも欲されない人間なわけではないはずであろうことがお分かりいただけるだろう。

 

「アイコキクトクライ子の卒論発表よかったよ~。官能検査の結果、平均値だけじゃな~と思ったら、その後ちゃんと標準偏差のデータが出てきて。あれは標準偏差がミソなんだよねえ。」

そんなことをわざわざ伝えてくれたのは、彼女だけだった。何人が他人の発表まで集中して聞いていただろう。その中で何人があの標準偏差の意味に気づいただろう。

 

そのくらいちゃんと魅力がある子なのに、こんなにうまくいかないなんて。自分のことのように悔しいし、悲しい。彼女のエントリーシートや面接を見たわけではないから、誰が悪いのかなんて言えないけれども。

 

お願いだから、真面目にやってきた人に報われてほしい。それだけ。