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死地を越えよ

22歳くらい

背中

一年前、背中ニキビがひどかった。理由はよくわからないけれど、背中の皮膚は確かに荒れていた。背中にニキビがあると気付いてしまうと、すごく気になって、寝っ転がっているときに触っていた。かさぶたを引っかいたり、できたばかりと思われる丸いのをなでたりした。背中を見せる機会なんてないから、頑張って治そうとはしなかった。たまに気分でオロナインを塗ったりしたけど、そんな簡単に治る雰囲気もなかったから、なおさら治療なんてどうでもよくなった。そんな背中はいつの間にか当たり前になり、触ることも、お風呂の鏡で背中汚いなと思うこともなくなった。

今、私の背中はつるつるだ。昨日気付いた。ニキビなんて一つもない。20代そこそこの脂がある、ぴんと張った肌だ。いつの間に治ってしまったんだろう。見当もつかない。コミュニケーションをとらなくなったら、いなくなっていたのだ。悪質なものがなくなったのに、妙な気分だった。

 

こんなとりとめもないことを真顔で考えてしまう。誰にも言えねえ。